こんにちは。葬儀プランナーの竹内です。

 

禅語であり、故 樹木希林さんが出演されている今話題の茶道映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」をタイトルに、葬儀事情や仏事情報などを中心に色々と綴っていければと思っています。少しでも参考になれば幸いです。よろしくお願いします。

 

さて、今年も残すところ、あと僅かとなりました。新年へ向けての準備はお済みでしょうか?ということで、今回は『喪中期間の新年の迎え方』についてお話させていただきます。宗派や地域によっても異なりますので、ここではごく一般的なことをお話しします。

 

身内が亡くなった場合「喪に服する」と言い、一定期間、死を悼み、そして身を慎みます。(一般的に忌中は四十九日まで、喪中は一年間)まず、喪中には年賀状は出しません。できるだけ早めに年賀欠礼状(新年のごあいさつのお断り)の準備をしましょう。

 

年末に不幸があって、年賀欠礼が間に合わなかったり、毎年きちんと季節の挨拶をされたい方は、1月7日の松の内が過ぎてから、寒中見舞いとして出されるとよいでしょう。文面には「○○の事情で年賀欠礼させていただきます」と添えます。

 

基本的に喪中期間の年末年始はお正月の飾りもしませんし、おせち料理も食べません。世間ではおめでたいお祝いムードでちょっぴり寂しい気持ちになりますが、故人の冥福をお祈りすることが大切なことです。「あけまして、おめでとう」とついつい言ってしまいそうですが、新年のごあいさつや神社や仏閣への初詣も控えた方がよいでしょう。

 

しかし、最近では時代の流れと共に喪中の過ごし方も変わってきていますので、故人が生前楽しみにしていたお祝い事など、遺族にとって大事なことであれば「故人も許してくれるだろう」と柔軟に考えるケースも多くなっています。ただし、マナーを守るという意味では周りの遺族、特に目上の方との相談はその都度しっかりしておくと安心です。何事も一人で判断せず、よく話し合ってから決めるようにしましょう。

 

喪中の初詣は慎んでも、かわりにお墓へのお参りをお勧めします。新年のお墓参りはいつにもまして大切なことです。故人が気持ちよく新年を迎えられるよう、お墓の掃除は暮れのうちにすませておきましょう。

 

それでは皆様、良い年をお迎えください。